わんこにもお友だち

「さ、お散歩にいこっか？」
わんこの目がキラっとひかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に、青々としていた公園は、秋色になってきた。
公園には大好きなお友だちがたくさんいる。

犬見知りのうちの子も、顔見知りになったわんちゃんに会えると
ひときわ、嬉しそう。

「ちゃちゃが歩いてきたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わーい」
よろこんでかけよって、いつものあいさつをするつもりが
パグのパピーちゃんにちゃちゃを、ひとり占めされてしまう。

ううう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃちゃに近寄れないので、ちょっとさみしい。

「みんなで仲良くしなさい！」

では、まずお尻の臭いから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃちゃは１２歳のシーズーくん。
時々、若いオス犬への教育係をかってでる頼もしい存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃちゃのおかげで、うちの子の犬見知りも
だいぶん、マシになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなにえらそぶることかっ！
いつもワンワン言い過ぎ！

あ、またお友だち出来るかな？

 

 

 

 

 

 

 

 

ダックスの男の子。
元気に走っているから、まだ若い子なのかな。

その子のママはその子が何歳かわからない、という。
１年前、動物保護施設から、引き取ってこられたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両目とも白内障でほとんど、目が見えず、どろどろで
公園でさまよっていたところを保護されたという。

施設では「どろ」と呼ばれていたその子は
飼い主さんご家族に見守られて、とても幸せそう。
せめて空が見えますようにと「ソラ」くんと名づけたそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の幸せってなんだろうね。
楽しそうに帰っていくソラくんをみんなで見送った。